「夢中」という「ウイルス」(2002/06/18) - ひとり言


学校週5日制について思うこと 湯 田 哲

「夢中」という「ウイルス」

私が小学生のころでも二日連休とかが時々あった。だからそれの連続バージョンって思えば気にもしていませんでした。学習時間の減少が学力低下になるのではないかという親達の不安のことが新聞マスコミ等で騒がれたのには驚いた。私は勉強することが子供の未来の幸せの始まりだとは思っていません。その二日間が子供にとって「夢中」になれるものに出会える時間になったり、その出会えたものが育つ時間であってほしい。出会うためにもそれが育つためにも、親はもちろん、先生も地域の人々も社会やメディアからも「夢中」になれる素敵な素材や環境の提供を心から望んでいます。子供と「夢中」の出会いはカゼのようなもの。いろんな種類の「夢中」という「ウイルス」に感染し、そのカゼは三日で終わる人もいれば一生続く人もいる。
未来のある日、かつて知識の量を競い合った人間達や、コンピューターやインターネットで電子社会を自由に踊る人間たちも、それら様々な固定された価値観で完成した過去の人間達がみょうにおかしく見える時がくる。人間の本質とは何なのか未来の人達は知っている。  そう私は信じている。